【獣医師】どうして必要なの?愛犬・愛猫のノミダニ予防について詳しく解説!

 

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こんにちは!
今回は、前回に引き続き予防について解説していきます。
フィラリア予防と同時に行うことが多いノミダニ予防について、注意点などを含めて詳しく紹介していきます!

また、「バウワウ プレイス」では、健康的に過ごすために必要な栄養分を含んだフードおやつ・ケア用品を数多く取り揃えています。
正しい情報を持っていただき、愛犬の健康維持にぜひお役立てください!

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1. ノミ予防の必要性

猫とノミ

ノミの性質
 
沢山の種類のノミが存在していますが、日本で主に問題となっているのは「ネコノミ」という名前のノミです。「ネコ」という名前の通り本来はねこちゃんに寄生するはずなのですが、実はわんちゃんや人へも寄生する厄介者です。

ノミは卵→幼虫→さなぎ→成虫のサイクルで繁殖します。繁殖力は非常に高いため、一度家の中に入れてしまうと驚異的なスピードで数を増やすといわれています。

成虫は高いジャンプ力をもつため、地面や植物からわんちゃんやねこちゃんの体へ飛びついて寄生します。一度寄生してしまうと、強制的に落とされない限りは一生寄生を続けます。さらに、雌の成虫は吸血を行うため、様々な健康被害を引き起こします。
 
◆ ノミ寄生が与える健康被害
 
【皮膚炎】

ノミの唾液に対するアレルギー反応が起き、かゆみを伴う「ノミアレルギー性皮膚炎」を起こします。腰~しっぽの付け根にかけてのかゆみや脱毛が特徴的です。

【病気の媒介】

ノミは寄生虫や菌の媒介もします。代表的なものとして「瓜実条虫」という消化管内寄生虫や、「猫ひっかき病」という感染症があります。

猫ひっかき病は、ノミによって媒介されたバルトネラ菌が感染したねこちゃんが人間を噛むことで、人が発症する病気です。

【貧血】

ノミ寄生が重度の場合、貧血になる場合もあります。貧血が進行し、やせ細ってしまった場合は一刻も早い治療が必要です。
 
◆ ノミ寄生はどうやって見つける?
 
ノミは体長が1~2mm程度と小さいので、よく観察しないと見つけるのは難しいかもしれません。
ノミが排泄する黒くて小さな糞が被毛に付着していると、ノミ寄生が起きている可能性が高まります。ノミ糞はアルコール等の液体に浸すと、血液の成分が溶けて赤くなるのが特徴です。

もしも寄生を疑う場合は、できるだけ早く動物病院を受診するとともにご自宅からのノミの排除が大切です。
多頭飼いの場合は、すべての動物(うさぎさんやハムスターさんなども含む)を治療しましょう。

2. マダニ予防の必要性

犬ダニ予防

◆ マダニの性質
 
マダニとは大型のダニのことで、成ダニで約3~8mm程度の大きさがあるため肉眼で確認ができます。季節によってライフサイクルを変えながら、一年中活動を続けます。(春から夏は成ダニ、秋から冬は卵→幼ダニ→若ダニ)

マダニは草むらなどに生息し、葉や茎の先端で宿主となる動物を待ち構えているので、お散歩やキャンプなど、寄生される可能性はどこにでもあります。
ノミと同様に繫殖力が非常に強く、吸血も行うため様々な健康被害を引き起こします。
 
◆ マダニが与える健康被害
 
マダニは、噛まれた場所が赤くなったりすることはありますが、ノミのように広範囲に皮膚炎を起こすことは少ないです。まれにアレルギー反応や貧血、ダニ麻痺(マダニの唾液によってわんちゃんやねこちゃんの筋肉が麻痺する)を起こすことがあります。
ただし、マダニは危険な感染症を媒介するため注意が必要です。

動物だけに感染するものとしては、バベシア症があります。
人間・動物ともに感染する病気には、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ライム病などがあります。

人間だけに感染する恐れがあるものとしては、日本紅斑熱が挙げられます。
このうち、SFTSは人への感染の拡大が問題になっていて、死亡例も報告されている恐ろしい病気です。
 
◆ マダニが寄生してしまったら?
 
マダニは吸血する際に顎をつかって強固に動物にひっつくため、無理に外そうとして顎が残ってしまうとその部位が皮膚炎を起こす原因になってしまいます。さらに、上記で紹介したような病気を媒介している可能性があるため、不用意に触るのは危険です。マダニの付着を見つけた場合は、動物病院を受診して確実に除去してもらうことをおススメします。

3. ノミ・マダニの予防方法

◆ 予防薬の仕組み
 
ノミ・マダニの予防薬には経口で摂取するものや、皮膚に垂らすスポット剤などがあります。基本的にはどのお薬も付着したノミ・マダニを駆除したり、付着した卵の孵化を防止したりすることで感染を予防します。

フィラリアの予防も一緒にできるオールインワンのタイプは、飲み忘れも少ないためオススメです。

月に一度の投与で行う予防薬が多いですが、3か月に一度のお薬もあります。
飼い主さんの投薬の負担が一番少ない方法で、無理なく継続できるお薬をぜひ見つけてみてください!

◆ 予防のタイミング
 
ノミは気温が13℃以下になると活動が弱まるといわれていますが、もしも室内に持ち込んでしまった場合、室温が13℃以上である限り活動は続いてしまいます。また、前述のようにマダニは一年中活動を続けます。そのためノミ・マダニ予防は通年で行うと確実でしょう。


フィラリアは蚊の時期に合わせて予防し、ノミ・マダニは通年で予防する場合などは、冬の時期だけ3ヶ月継続するノミ・マダニ予防薬を使用するのも良いかもしれません。
 

まとめ 安心安全のドッグ・キャットフードはバウワウ プレイスへ!

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2回にわたって、わんちゃんやねこちゃんの予防について解説しました。いかがでしたでしょうか?

キャンプ場に行ったら大量のマダニに寄生されてしまったわんちゃんや、ふらっと外に出かけて帰ってきたら大量のノミに寄生されていたねこちゃんなどを筆者も診察した事があります。ノミやマダニは人間にも被害をもたらす可能性があるので、確実に予防をしましょう!

また、キャンプ場などに行く際は我々人間も長ズボンを履くなどの対策も忘れずに!


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