【獣医師解説！】冬に多い泌尿器トラブルー尿石症や膀胱炎を防ぐには？ー
こんにちは！
最近、急に冷え込んできましたね。これからの季節、わんちゃん猫ちゃんには泌尿器トラブルが増える事をご存知でしたか？
今回は、おしっこに関するトラブルの原因や対策について解説します！
バウワウ プレイスでは健康的に過ごすために必要な栄養分を含んだフードを数多く取り揃えています。正しい情報を持っていただき、愛犬の健康維持にぜひお役立てください！
1.泌尿器トラブルが増える理由
1.1 飲水量が減る
寒くなると、わんちゃんも猫ちゃんもお水を飲む量が減ってしまいます。お水を飲む量が減ると作り出されるおしっこの量が減るため、必然的に尿は濃縮された状態になります。この「濃縮尿」が膀胱炎や尿路結石などを引き起こす原因となります。
1.2 お散歩の頻度や時間が減る
例えばお外での排泄を好むわんちゃんの場合、お散歩の頻度や時間が減ってしまうと、おしっこを我慢する時間が増えてしまいます。おしっこを我慢する事も、膀胱炎などの原因に繋がります。
1.3 トイレが寒い場所にある
室内で排泄をするわんちゃんや猫ちゃんでも、お家の中の寒い場所にトイレが設置されている場合、おしっこを我慢してしまう可能性があります。これも上記のように、膀胱炎などの原因となる可能性があります。
2.泌尿器トラブルとは？
泌尿器にまつわるトラブルのうち、膀胱〜尿道に起きる疾患を総称して「下部尿路疾患」と呼びます。今回はその中でも代表的な3つを解説します。いずれの病気も、お水を飲んでおしっこを沢山出す事や、トイレを我慢しない事が治療には欠かせません。
2.1 尿路結石
その名の通り、膀胱などに「石」ができてしまう病気です。食事に含まれるミネラルなどのバランスが適切でなかったり、尿のpHが極端に酸性やアルカリ性に傾いていたりすると、結石の元となる「結晶」ができます。結晶が排泄されず膀胱などに留まると、やがて集合して「結石」となります。
2.2 膀胱炎
結晶・結石が膀胱の粘膜を傷つけたり、膀胱内に細菌感染があったりする事で、膀胱の粘膜が炎症を起こしている状態を「膀胱炎」と呼びます。頻尿や粗相、排尿時に痛がるなどの症状がある場合、膀胱炎になっている可能性があります。膀胱炎は、尿道の短い女の子がかかりやすい病気です。
2.3 尿道閉塞
膀胱結石や、傷んで剥がれ落ちた膀胱粘膜の細胞などが尿道に詰まり、おしっこの通り道が塞がれてしまう状態を「尿道閉塞」と呼びます。尿道が長い男の子に多い病気です。排尿が完全にできなくなってしまうと、最悪の場合、急性腎不全や膀胱破裂などによって命に関わる可能性があります。トイレに何度も行くのにおしっこが全く出ていない場合は、危険ですのですぐに動物病院を受診しましょう。
3.対策方法は？
3.1 摂取する水分量を増やす
お水を飲みなさい、といってもわんちゃんや猫ちゃんはなかなか飲んではくれませんよね…。そこで、ごはんを工夫して水分量を増やす方法が有効的です！ドライフードをふやかして与えたり、ウェットフードを試してみたり、わんちゃんや猫ちゃん用のスープをあげてみるのも良いかもしれません。
その他には、それぞれのわんちゃんや猫ちゃんが飲みやすい形や高さの容器に、新鮮なお水を準備してあげるのも良い方法です。
3.2 トイレのトレーニングをする
天候に左右されずにきちんと排尿ができるよう、室内でのトイレトレーニングも大切です。年齢を重ねるとトレーニングの難易度も上がってきてしまうので、なるべく若いころからトレーニングをすることがポイントです。
3.3 トイレを行きやすい場所に設置する
1章でも取り上げた通り、トイレが設置してある場所も重要です。トイレが寒い場所にあったり、普段過ごしているエリアから離れた場所にある場合は、場所を見直してみましょう。また、トイレの大きさや、トイレまでの段差の高さが合っていない場合も排尿トラブルを引き起こす可能性があります。一度、わんちゃんや猫ちゃんがトイレに向かう様子をよく観察して、何か障壁となっているものがないか確認することもオススメです。
まとめ
今回は、冬に多い泌尿器トラブルについて解説をしました。いかがでしたか？泌尿器トラブルは一度起こすと繰り返しやすいので、病気を未然に防ぐ事が大切です。症状が出た場合も早めの受診が大切ですので、愛犬・愛猫ちゃんの排泄状態はよくチェックしてあげてくださいね。
今後も獣医師の観点から正しい情報を発信していきますので、よろしくお願いします！またバウワウ プレイスでは、今回無添加で安全安心なドッグフードを取り揃えています。
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