【獣医師解説】夏はすぐそこ!愛犬の熱中症に注意!

愛犬と夏の過ごし方

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段々と暖かくなってきましたね。

気象庁が「熱中症警戒アラート」の運用を4月24日から開始するなど、熱中症予防への意識が高まっています。

実はわんちゃんやねこちゃんも熱中症を起こす可能性があるんです。

ゴールデンウィークごろは気温の変化が激しく、ついつい油断をしがちです。

今回はお出かけ中に熱中症になりやすいわんちゃんを中心に詳しく解説していきます!


また、「バウワウ プレイス」では、健康的に過ごすために必要な栄養分を含んだフードおやつ・ケア用品を数多く取り揃えています。
正しい情報を持っていただき、愛犬の健康維持にぜひお役立てください!

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1.熱中症とは

愛犬熱中症

◆ 病態

熱中症は、高温多湿な状況で熱を体から放散することができず、高体温や脱水になる状態です。

もちろんどのわんちゃんも熱中症になる可能性はあるのですが、特に熱を放散しにくくなる要因としては「短頭種」「肥満」「呼吸器疾患」などが挙げられます。

体温が高い状況が続くと、体の細胞を構成するタンパク質が変性し、全身の臓器の機能が障害を受けます。

最悪の場合多臓器不全におちいり、命に関わります。

万が一熱中症を発症した場合は早急な対応が必要です。

◆ 症状

わんちゃんは人間と違って身体のごく一部でしか汗をかけないため、「パンティング」という口を開けてハアハアする呼吸方法で体温を下げます。日常生活でパンティングをすること自体は問題ないのですが、長時間パンティングをしたまま戻らなかったり、よだれが止まらなくなったりした場合は体内が異常にあつくなっている可能性があり危険です。この症状の原因が熱中症だった場合、体温が40.5℃を超えてきます。

さらに進行すると、体がぐったりしたり、舌の色が紫色になったり、嘔吐や下痢の症状がみられたり、発作が起きたりします。ここまで症状が進行した場合は一刻も早く動物病院を受診する必要があります。。

 

2.熱中症になってしまったら

愛犬の熱中症対処法

冷却する

まずはわんちゃんの熱を下げる努力が必要です。

日陰やエアコンの効いている部屋など涼しい場所に移動し、できればわんちゃんの体表を直接水で濡らすか、水で濡らしたタオルなどで全身を覆った後に扇風機やうちわなどで風を送ります。

(この際、氷水を体にかけるのは良くないので注意をしてください。)こうすることで気化熱を利用して徐々に体温を下げることができます。

急激に体温を下げるのではなく、30〜60分かけて下げることが大切です。

もしも近くに氷や保冷剤がある場合は、太ももや脇などの太い血管を冷やす方法も効果的です。
※氷などは必ずタオルで包んでから体にあてるようにしてください!

わんちゃんを冷却している間に、近くの動物病院を探して受診できるか確認をしましょう。

動物病院を受診する

受診する動物病院を探す際は、事前に電話をして熱中症の症状が疑われる事を伝え、緊急での対応が可能なのかどうかを確認しましょう。

動物病院が決まったら、移動中も上記の方法で冷却を続けて動物病院へ向かいましょう。

病院では直腸での体温の測定や各種検査などを行い、臓器の障害度合いなどを調べ、今後の方針を教えてくれるはずです。

軽度の症状であれば当日にお家に帰れる場合もありますが、重症の場合はしばらく入院が必要になるかもしれません。

遠出をした先で入院になってしまうと飼い主さんもその後が大変になるため、やはり適切な対策をとって予防することが大切ですね。

 

3.熱中症の予防方法

愛犬の熱中症対策

 

2章で解説をした通り、熱中症にかかってしまうと命の危険があり怖いですよね。

熱中症は適切な対策をとれば防げる病気ではあるので、万全の対策でお出かけを楽しみましょう!

夏のお出かけに注意

初夏~夏のお出かけでは天気予報に注意して、人間が暑いなぁと感じる日や時間帯にお外に出るのはなるべく避けましょう。

人間が感じている以上にわんちゃんは暑いと感じているということを忘れずに!

お出かけに行かれる際は、冷却グッズや飲み水も一緒に持参し、こまめな水分補給を心がけましょう。

お散歩の時間に注意

日中の暑い時間のお散歩は避けましょう。

また夏になると、気温だけではなくアスファルトの温度にも気をつけなければなりません。

なるべく朝晩の涼しい時間にお散歩に行くようにし、家を出る時は実際に手でアスファルトの温度を確認しましょう。

人間が熱いと感じる場合、わんちゃんは肉球を火傷してしまう恐れがあります!

お家でのお留守番も注意

意外と忘れがちなのが、お留守番中の熱中症のリスクです。

窓際などは思った以上に温度が高くなる恐れがあるので、わんちゃんの寝床を窓際から遠ざけたり、飲み水をいつも以上の量を準備したり、人がいなくても冷房をつけたままにするなど、対策を忘れずに!

 

まとめ

バウワウ プレイス

今回は、熱中症について詳しく解説をしました。

熱中症の対策は一見当たり前のことに思えますが、その当たり前を大切にする事が命を守ることにつながります。

正しく対策をして、これからの季節をわんちゃんと一緒に楽しみましょう!


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