【獣医師解説】クリスマス・お正月は特に注意!わんちゃん・猫ちゃんが食べてはいけないものとは?
こんにちは!残すところ今年もあと少し。
これからの時期、おうちに人が集まったり、わんちゃんや猫ちゃんと一緒にお出かけをしたりする機会がある方も多いのではないでしょうか?
普段と違う環境になる場合、気を付けたいのが誤食です。
楽しいひと時を過ごせるように、一度整理しておきましょう!
バウワウ プレイスでは健康的に過ごすために必要な栄養分を含んだフードを数多く取り揃えています。正しい情報を持っていただき、愛犬・愛猫の健康維持にぜひお役立てください!
1.【犬猫共通】異物の誤食に注意
おうちの中にはわんちゃんや猫ちゃんの興味を引くものがたくさんあります。
食べてすぐに中毒を起こすような物ではなくても、消化管内にとどまって腸閉塞を起こすと命に関わります。
特に気を付けたい代表的な3つを紹介します。
1.1 ひも
ひもを誤って飲んでしまい、そのひもが腸にひっかかってしまった場合、蠕動運動によって腸がたぐりよせられてしまう事があります。
腸がアコーディオン状に縮まり、放っておくと腸に穴があいてしまう可能性がありとても危険です。
ひも状の異物が疑われる場合は、吐かせる処置では対応できず、開腹手術が必要となることも多いです。
1.2 クッション、ペットシーツ、小さいボールなど
イタズラをしているうちに飲み込んでしまった…なんてこともよくあります。
少量の綿などであれば便と一緒に排泄される事も多いですが、ウレタンやプラスチックなどの硬い素材は腸管に詰まり閉塞を起こすことがあります。
1.3 先端が尖っているもの
竹串、爪楊枝、釣り針など、先端が尖っているものは消化管を傷つけるためとても危険です。
とくに竹串は食べ物の匂いが染みついていて興味を引いてしまうこともしばしば。
わんちゃんや猫ちゃんの手の届かない場所に置いておくことを徹底しましょう。
2.【わんちゃん】愛犬が中毒を起こすもの
続いて、わんちゃんが中毒を起こす可能性のある食べ物を紹介します。
ここでは代表的な4つについて解説をしていきます。
2.1 チョコレート
チョコレートの中に含まれる成分が、多飲・嘔吐・下痢・尿失禁・過剰な興奮・チアノーゼ、などの症状を引き起こします。
これらの症状はチョコレートの摂取後早ければ2-4時間、遅くとも12時間以内には現れ、ホワイトチョコレートよりもビターチョコレートの方が中毒を起こしやすいです。
また、チョコレートには脂肪分が多く含まれるため、中毒の他に急性膵炎を引き起こす可能性もあります。
治療には吐かせる処置や点滴が必須なので、チョコレートを食べてしまった場合は早めの受診が必要です。
2.2 キシリトール
キシリトールをわんちゃんが摂取するとインスリンの分泌が刺激され、低血糖を起こす可能性があります。
低血糖は摂取後1時間以内に現れ、主な症状としてはぐったりする、眠ったような状態になる、痙攣する、などが挙げられます。
低血糖は命にかかわるため、キシリトールの誤食が疑われる場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
2.3 ネギ
ネギ属に分類されるネギ、タマネギ、ニラ、ラッキョウ、ニンニクなどを摂取すると、赤血球の膜が壊されて貧血を起こす可能性があります。
ここで注意が必要なのが、摂取した食品が加熱調理や乾燥加工されていたとしても発症してしまうということです。
例えば、肉じゃがの汁を飲んだだけでも発症してしまう可能性があり危険です!主な症状は嘔吐・軟便・活動性の低下・脱水・赤色の排尿などがあり、摂取後1日~数日で現れます。
症状が現れる前に吐かせる処置が出来ればベストですので、誤食の疑いがある場合は早めに受診をしましょう。
2.4 ぶどう
ぶどうによる中毒の主な症状は急性腎障害ですが、ぶどうの中の何が原因となっているかは詳細は判明していません。
ただし、生でも、乾燥させたものでも、皮だけでも発症してしまうので注意が必要です。
主な症状としては嘔吐・下痢・食欲不振などで、摂取後24時間以内に発症することが多いです。
中毒を起こす量には個体差がありますが、ぶどうを食べた事が明らかな場合は早めに受診をしましょう。
3.【猫ちゃん】愛猫が中毒を起こすもの
最後に、猫ちゃんが中毒をおこす代表的なものを紹介します。
一部わんちゃんと重複するものは説明を省略しますが、猫ちゃんに特異的なユリ中毒については詳しく解説をしていきます。
3.1 チョコレート
チョコレートによる中毒はわんちゃんと同じです。詳細は2章をご覧ください。
3.2 ネギ
ネギによる中毒もわんちゃんと同じです。詳細は2章をご覧ください。
3.3 ユリ中毒
ユリは実は猫ちゃんにとっては猛毒です。
数枚の葉や花びらの一部だけでも命にかかわる可能性があり、非常に危険です!
主な症状はよだれ・嘔吐・食欲不振・意識レベルの低下、などで摂取後1-3時間以内に発症します。
ただし、これらの消化器症状が治まった後に腎障害が遅れて現れることがあるため、ユリの誤食後に症状が落ち着いたからといって安心してはいけません。
必ず動物病院を受診するようにしてください。
まとめ
今回はわんちゃんや猫ちゃんが食べると危険なものを紹介しました。
誤食には早めの処置が大切です。早めの受診を心がけましょう。
また、誤食の原因となりそうな物はわんちゃん・猫ちゃんの手の届かない場所に保管するようにしましょう!
今後も獣医師の観点から正しい情報を発信していきますので、よろしくお願いします!
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